限界理系大学生

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【解釈】THE BLUE HEARTS 『月の爆撃機』

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こんにちは。幼いころ父親のカーステレオでブルーハーツを聞いていたChuShunです。

 

今回は、ブルーハーツ『月の爆撃機』で、自分の感じるところを書きたいと思います。

 

 

リンダリンダ』、『終わらない歌』などで数多くの有名曲を打ち出したブルーハーツの中でもこの曲はちょっとマイナーよりの、でもファンの間では根強い人気を誇る楽曲です。いわゆる隠れた名曲というヤツです。

 

ロディアスでどこか哀愁を感じさせるギターサウンドブルーハーツの中でも独特で、奇警な雰囲気を有しています。

 

歌詞を解釈

ここから一歩も通さない

理屈も法律も通さない

誰の声も届かない

友達も恋人も入れない

手掛かりになるのは薄い月明り

 いきなりかっこいいですね。この場面では、何人にも干渉されない場所の存在を示しています。それはどこか。「ここから」とある通り距離的に自分に近い存在、つまり自分というものの本質のだれにも影響を受けない何か、を示唆していると思います。

 

その手掛かりは月明りらしいです。ふむ。

あれは伝説の爆撃機

この街もそろそろ危ないぜ

どんな風に逃げようか

すべては幻と笑おうか

手掛かりになるのは薄い月明り

 ここにきて「爆撃機」が登場します。僕はこの爆撃機を自分の心の干渉されない何かであるとともに他人に強く影響を与えうるものと解釈しています。爆撃機って他人を攻撃するものですもんね。

 

この歌詞では、自分の街(自分が共に暮らしてきたもの、つまりこれまで興味を持っていたもの)に他人の爆撃機がやってきた。つまり、自身が他者から強い作用を受ける時に、どのようにふるまうのか?と問いかけています。

 

作者の甲本ヒロトにとっては、伝説の爆撃機とは、たとえば、伝説のロッカーでしょうか?

 

彼に出会ったとき、いままで過ごしてきた分野を投げ出すか、すべてを迎合するのか?

 

やはり、その手掛かりは月明りらしいです。なるほど。

僕は今コクピットの中にいて
白い月の真ん中の黒い影
錆びついたコクピットの中にいる
白い月の真ん中の黒い影

 「僕」の爆撃機は月にいるらしいです。思えば、月の爆撃機って奇妙なタイトルではないでしょうか?爆撃機、つまり誰かを攻撃するためのものが月にいる、といのはどうも腑に落ちないです。

 

これは「僕」の生き方は、他のだれにも影響を受けないし、また誰かに影響を与えるものでもないのだと主張しているようにおもわれます。本当の意味で自由です。

いつでもまっすぐ歩けるか
湖にドボンかもしれないぜ

誰かに相談してみても
僕らの行く道は変わらない
手掛かりになるのは薄い月明り

ラストはこの歌詞で締めくくられます。ストレートに誰に何を言われようと自信を曲げるつもりはないのだと宣言します。一番の歌詞のをわかりやすくまとめてくれています。個人的には、一番の歌詞の解釈はこの部分を見れば明らかだと思っています。僕が書く意味が...(笑)

 

さいごに、月明りについて。月に行けば自由になれるのだということをサビでのべていましたが、そのチャンスは誰にでも降りかかるのだ、ということを伝えたいのだと思います。月明りって誰のもとにでもふりそそぐものですから。まさに手掛かりだったのです。

まとめ

もちろん、人によって感じ方は異なりますが、他人に縛られない生き方をつかんでほしい、という思いのこもった名曲だと思います。平易な言葉だけど、奥深いメッセージ性をこめるのはさすが甲本ヒロトだなぁとほれぼれします!

 

以上です。ながながとありがとうございました!